リンパ浮腫治療の柱

リンパドレナージの歴史

リンパ浮腫は、現在のところ完治させる治療法は確立されていないため、発症後は一生の付き合いになるとされていますが、将来的にはiPS細胞によるリンパ管の再生治療が期待されています。

リンパ浮腫の治療は「複合的理学療法」と呼ばれ、英語の頭文字を取ってCPT(Complex Physical Therapy)とも呼ばれます。
その治療法が発明されておよそ100年が経ち、現在までその治療法は受け継がれています。
医療リンパマッサージは美容分野で用いられるリンパマッサージとその源は同じですが、医療リンパドレナージは、1960年代から1970年代にかけて主にドイツでその手法が確立され、その成果が認められるようになります。

ドイツでは1970年代から保険適応されて、医療として体系化されました。
入院治療施設もあり、独国内外から浮腫治療のために患者さんが集まり、またセラピストの講習も行われています。

日本には1990年代に紹介されるようになり、2000年から複合的理学療法の講習会が始まりました。
複合的理学療法を行い、各民間の認定資格講習を経てリンパドレナージセラピスト資格を得ることができます。資格取得の条件として、医療系の免許取得が必須となっています。
(医師、看護師、理学療法士、作業療法士、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師など条件は、資格団体によって異なります。)

4つの治療要素

CPTを構成する4つの治療要素が、

1. スキンケア
2.徒手リンパドレナージ
3.圧迫療法
4.圧迫しながらの運動療法

で、これらを組み合わせて治療を行うため
複合的理学療法と呼びます。

徒手リンパドレナージが、リンパドレナージマッサージの事です。

CPTは、次のような効果があるとされています。
① 浮腫の軽減
② 運動制限の改善
③ 合併症(皮膚炎症)のリスク軽減
④ 精神的苦痛の緩和

 

リンパドレナージセラピストは、4つの治療要素+セルフケア指導を行うことができます。

セラピストがお手伝いできることは、主に患者様のQOLの改善となりますが、小さなことでもご相談いただける窓口のような存在でありたいと願っております。