MLDとも呼ばれる医療リンパドレナージ。
受けたことのある方は、皆さん一様に、
「こんなに弱い圧なの?(こんなによわくていいの?)」と驚かれます。
なぜそんなに柔らかな圧で良いのか、をお伝えする前に
リンパ管について少しお伝えしたいと思います。
専門的な言葉がたくさん出てきちゃいます。ごめんなさい(^^;)
リンパ管の仕組み
心臓から送り出される動脈血が体の隅々まで運ばれて
毛細血管から体の組織間に漏れ出した水分の内、
細胞に酸素や栄養分を届けた後も毛細血管に吸収されずに
残っちゃったものが、むくみです。
毛細血管に吸収されるときにリンパ管にも入っていきます。
このリンパ管に入った水分がリンパ液と呼ばれます。←ここがポイント
リンパ液は、”皮膚の下に溜まったむくみ”が
”リンパ管の中に入った”ら、
リンパ液になるんですねぇ。
その仕組みは、後でお伝えしますね。
リンパ管に入ったリンパ液は、リンパ節を通って戻っていきます。
リンパ管がリンパ節に入って深く潜っていく度に
名前を変え太くなり、最終的に「リンパ本幹」という太い管がおなかを通って登っていきます。
その太い管は、鎖骨のあたりから静脈に合流。
ここからリンパ液は、静脈に戻り、やがてお小水として排出されます。

リンパ節では、リンパ管を流れる老廃物や細菌をろ過して
分解処理して体を守っています。
これが、免疫でリンパシステムが担う大きなお仕事の一つです。
リンパ節は体中に存在していますが、
特に、脇や鼠径部、耳の下、膝裏、肘の内側などに多くあります。
リンパ管の中にあるからリンパ液
リンパ液がリンパ管の中に入る仕組みは、とっても単純です。
端っこのリンパ管の細胞は、細胞同士がちょっとずつ重なっています。
花びらが重なっているような感じですね。

その細胞には糸がつながっていて、糸が引っ張られるとパカリとめくれて
リンパ管の中へ間質液が入って、リンパ液になります。
リンパドレナージのマッサージは、
優しく皮ふを引っ張ることでこの糸を引っ張って ←ここが優しい圧の理由!
間質液をリンパ管の中に入れるお手伝いをしています。
強い圧でマッサージを行うとリンパ管に負担を掛けるのと
リンパ管の糸を引っ張ることができません。←ここもポイント
医療リンパドレナージのマッサージは、
・溜まっているむくみをリンパ管の中に送ること
・行き場のなくなったリンパ液を健常なリンパ管のあるエリアに導くこと
を主な目的とします。
そのため、優しい圧で、皮ふを伸ばすようにマッサージを行います。
(皮膚の表面を伝わって、リンパ液を別のエリアに誘導することができちゃいます!)
やさしい、特徴あるマッサージになるのは、こんなワケからだったんです。
マッサージが本業のあん摩マッサージ師でも習得はかなり時間を要します。
これを看護師さんはモノになさっていらっしゃって頭が下がります。
ぜひ一度、マッサージが本業のマッサージ師が頑張って習得したリンパマッサージも受けてみてくださいね。


