リンパの世界は、まだまだ解明途中。
リンパ浮腫治療も、新しい検査方法の開発や診断方法の導入もあり、
考え方がどんどん更新されています。
リンパ浮腫治療は、かつて動かないことが良いとされていました。
そして、ドイツでリンパ浮腫治療を学ばれた佐藤佳代子先生が、圧迫法とドレナージ法を日本に持ち帰り、治療方法を広めてくださいました。
そして、リンパ浮腫を専門的に治療されるお医者様が増えてきている現在、リンパ浮腫の治療は次の項目に重きが置かれています。
疲れをためない
圧迫する
圧迫した状態で関節を動かす
特に、圧迫は、その圧力不足と圧迫時間の不足が無いかがカギとなっています。
しかし、圧力の強い弾性着衣は、年齢と共に引き上げが難しくなったり
体調によって24時間圧迫することが難しかったり
付き合い方に工夫が必要だなと感じています。
また、合併症発症時の弾性着衣の扱いも変わってきています。
蜂窩織炎発症中は、弾性着衣はお休みする、というのが数年前まで主流でした。
現在は、蜂窩織炎の症状が落ち着いているあるいは、軽度であるなら
軽度圧迫をすることが炎症の改善に有効であるという考えに変わってきているようです。
また、浮腫の悪化の予防にもつながるため、
お医者様の指示のもと、早期に圧迫開始の判断がされるようになってきています。
LVA手術(静脈とリンパ管をつないで、新たなリンパ液の流れを確保する手術)も
蜂窩織炎を予防する手立てという立ち位置に移行してきているように感じます。

日々の生活の一部になるリンパ浮腫治療。
負担が少ない圧迫用品の開発も進んでいます。
やってはいけないと言われてきたことが、今は問題が無いと実証されてきていることもあります。
自分の状態が変わって、圧迫やセルフケアに悩むことが一つでもあれば
ちょっと気になる程度でも構いません。
お気軽に、セラピストさんに聞いてみてくださいね。
進化するリンパ浮腫の世界、どんどん吸収してより良い治療をお届けできたらいいなと思っています。

