【血】の巡りのホントの意味

血の巡りが悪い、私も抱える悩みの一つです。

ところで、「血の巡りが悪い」とは、決して、血液がドロドロという意味とイコールでは無いってご存知ですか。

「血の巡り」は、血液の質を指すものです。

もちろん、高脂血症や中性脂肪による、血液自体がドロドロしていることも血の巡りの悪さですが、サラサラしている血液でも、その「質」が大切です。

血液の中には、赤血球だけではなく、体中に運ぶ栄養と酸素、内臓や脳などへの指令のためのホルモン、水分、老廃物や二酸化炭素も運ばれて行きます。要るものも要らないものもさまざまに血液の中を通って行きます。

そのため、「質」=「血の巡り」に関係するのです。

血の巡り

体の中を血液が巡るスタート地点は心臓の左側。そして、使った要らないものが戻ってくるところが心臓の右側です。

戻ってくる血液が流れる管が「静脈」ですが、この中に入りきらない要らないもの(老廃物)があります。

それらを運ぶ役目が、リンパ管。
リンパ管の中には、リンパ液が流れています。

リンパ液の中身はたんぱく質などで構成された老廃物などですが、大きさが静脈の管よりも大きいため、別ルートの回収管であるリンパ管を通り、最終的には、鎖骨の上で十分太さのある静脈につながって、老廃物は腎臓からお小水として、体の外に流れて行きます。

話が逸れてしまいましたが、血の巡りには、脂肪やコレステロールの摂りすぎを注意するだけでなく、栄養のバランスの良い食事が大切なんです。

しっかり中身のある血液が、体を巡る
このことが、「血の巡りの良さ」です。

野菜には、ホルモンの元になるビタミンやミネラル分、食物繊維が含まれていますし、
お魚、お肉には、タンパク質とビタミンが、お米は体と脳を動かすための糖質が含まれます。

さまざまな食材から栄養素を摂ることが望ましいですが、体に良いからと食べ過ぎてしまうのは栄養過多になりますのでご注意を。

例えば、かぼちゃ🎃
甘くてホクホクしていて、スイーツにもなっていますが、1日に食する目安の量は、50gくらい。小2切れくらいです。
糖類の多い芋類も同じ量が目安です。

「過ぎたるは及ばざるがごとし」の言葉のように、
多すぎる栄養は、体が吸収しきれず、中性脂肪として体(肝臓)に蓄積されて行きます。

 

ストレス改善によく眠る

そして、ストレスも血の質を下げる原因です。

ストレスの改善に一番効果があるのは、十分な睡眠です。
試しに1日だけでもよいので夜10時から寝てみて下さい。

よく眠れた日は、体も頭もすっきりして、気分も爽快!
というご経験は少なからずあるはず。

すると、脳がしっかり休まり、体のエネルギーも養生されるのでストレスも大なり小なり軽減されると思います。

血の巡りが良い、気=エネルギーの巡りが良い証拠です。

血液の質に着目して、食事や運動に気を付けて、自己治癒力のある体を目指したいものです。