さまざまなメディアでも紹介されていると思うので本当にざっくり紹介になりますが、お悩み症状別に五臓について、書いていこうと思います。
そして、これまでの経験での注目の症状についてと美容に関する観点でご紹介したいと思います。
東洋医学では、カラダを構成する組織は五行に分類され、なかでも内臓は、肝・心・脾・肺・腎の五臓に分類されます。
今回は、「心」です。
心の機能
まず、心(しん)の働きですが、心は、心臓とほぼ同じ働きをしています。ポンプの作用です。血(けつ)を循環させます。
もう一つ特徴的なのが、神志(しんし)をつかさどることです。神志は、精神活動全般を表します。
心の不調の代表例
代表的な心の不調の症状として、
・動悸や息切れ
・無力感
・不眠
・顔色が黄色味を帯びてつやがない
・寝汗
・言葉がつっかえてしまう
・動揺しやすい
があります。
動悸、息切れは、血を送る機能に何かしら異常が見られるため
無力感や不眠は、ココロの症状
顔色は、血の不足
寝汗は、「心の液」である汗を留めておけない状態である
言葉がつっかえてしまうのは、舌が強張っているから
と考えます。
心が舌に関係するのは、心の状態を反映しているところが舌であると考えられているからです。
舌に影響するという事は、味覚にも異常を感じることも症状の一つです。
血流低下で汗っかき
周りの人は全く汗をかいていないのに、ひとり汗を拭いていたり、手のひらや足裏に何でもない時に汗をかいていたりといった自汗(多汗)は、常に悩んでいる方にもお会いしますが、普段そうじゃなくて一時的に悩まれるケースも拝見します。
私もときどき寝汗が止まらないことがあります。それも心のポンプ機能低下による血流障害と考えられます。
こういった場合には、お風呂にのんびりと浸かるのが良いと思いますが、注意していただきたいことがあります。
こんなときは既に心には負担が掛かっています。その負担を軽くしてあげるためにも湯温38℃前後で、肩までしっかり、じんわり汗をかく程度の入浴を目安にしていただきたいです。
特に湯温が大切です。心臓に負担を掛けず心地良い睡眠のためにも、心拍数は上げない方が良いですからね。
心が元気なら美人度割増し!?
くちびるが、赤くはっきりとした輪郭があると、それだけでも整ったお顔にみえますね。お顔がはっきりとした印象になって、男女問わず、美人度割増しです。血行が良くなれば、つまり心の機能がしっかり働いていれば、つや玉お肌にもなれちゃう。嬉しい限りです。
心の機能をアップさせる、または安定させるには、笑顔でにこにこ過ごすのが、手っ取り早いです。
実際に笑えなくても、鏡の前で口角を上げる自分を見るだけでもOK。
わたくしは、にゅいッと口の端を上げて毎朝鏡をのぞき込んでおります。
笑顔は人を何倍にも素敵に見せてくれますしね。
心の状態は血の状態にも左右される
血液に関する症状が心臓に影響を与えるように血の状態が心に現れます。
血を調節するのは、肝(かん)で
作るのは、脾(ひ)です。
そのため、血に関する症状が現れているときは、心だけでなく肝・脾の状態も観察します。
よく婦人科系の症状の改善に三陰交(さんいんこう)というツボが紹介されていますが、婦人科系の病気は、血と密接なかかわりがあるためです。
体の器官はそれぞれが役割を担いつつも互いに関わり影響し合うから、この症状だからここを治療すれば改善する、のではなく、全身のバランスを見て状態にあった施術を目指します。
眠れないから「心」の不調を改善すれば治るんだ、とはならないのがカラダの不思議ですね。
不眠は「胆」の不調でも表れると考えます。
ものすごーく、ざっくりとご説明しました。
残りの4つについても今後ご紹介していきます。