なぜ、「診療情報提供書」が必要なのか

大切なお体を守るため、診療情報提供書は存在しています。

「診療情報提供書を担当のお医者様から頂くことが難しい」

そんなお声を近頃耳に致しました。
提供書がないために、近隣のリンパ浮腫セラピストの施術や、リンパ浮腫外来を受け入れている病院でのケアを受けたいのに受けられない。なぜ必要なのか?と不思議に思われることもあるかもしれません。

リンパ浮腫の治療は、「リンパ液の排出を促進する」という性格上、リンパ循環だけでなく、血液循環の促進も促します。そして、圧力を掛けたり、硬化したむくみを改善するために揉むようなマッサージ手技が用いられることもあります。
その場合、血管にあるプラーク(血栓)が、マッサージによって刺激を受けることで血管壁から剥がれてしまうことが考えられます。これは、脳や心臓、肺の血管の梗塞になる可能性がある非常に重大なリスクです。
また、心疾患をお持ちであれば、血液循環が良くなり心拍数が上がることは、大きな負担となります。胸水があれば、その増悪を促しかねません。

これらのリスクを避けて大切なお体を守るべく、お体の状態を「診療情報提供書」にて把握し、どのようなマッサージを行うのかを判断しています。

診療情報提供書は、リンパ浮腫の皆様の大切な体を守るために必要です。
ご理解とご協力をよろしくお願い致します。